ツール・デュ・モンブラン 6日目 その1
2008年7月18日
さあ、今日はツール・デュ・モンブラン最終日。
フォルクラ峠からバルムのコルを通り、シャモニーに戻るのだ。
最終日なので良い天気であって欲しかったのだが、残念ながらガスが立ち込めている。
フォルクラ峠からはまずトゥリアンの村まで下っていかなければならない。
そして、トゥリアンの村からバルムのコルまでは急登を登り返さなければならない。
村はかなり下に見える。
これを下って、登り返すのはちょっと損した気分かもしれない。
トゥリアンの村に到着した。
前日、トゥリアンで宿泊した人がたくさんいたためか、ここからはたくさんの人が歩いていて、結構賑やかだった。
ちなみにここには公衆トイレがあった。
日本では登山口に公衆トイレがあるのは半分当たり前のような感じだが、こちらではほとんど見かけたことがない。
やはり山では公衆トイレは本当に助かる。
いつも当たり前に思っているものが無くなって、初めてそのありがたみがわかるものなのだ。
トゥリアンの村からバルムのコルに向かってどんどん登って行く。
村はどんどん小さくなっていく。
不思議なもので、天気はいまいちだが、なんだかんだ言って結構楽しんでいる。
雨が降ると大変だが、雨の降らないガスの中を歩くのは結構好きだ。
ただ、バルムのコルに近づくにつれてどんどん気温が下がっていき、とても寒い。
すごいお花畑があるのだが、正直言って花を楽しんでいる余裕はほとんど無い。
ついにバルムのコルに到着。
数年前に来た時は、ここからモンブランをはじめシャモニー一帯を気持ちよく見渡すことができたのだが・・・。
ツール・デュ・モンブラン最後の素晴らしい景色を友人に見せてあげたかったのだが、この天気で本当に残念だった。
この建物はバルムの小屋で、前回来た時と何も変わっていない。
寒いのでバルムの小屋でスープを頼んで昼食にした。
本当においしいスープだった。
こちらの山小屋で飲むスープはどこでも本当においしい。
日本で言えば味噌汁かなめこ汁と言ったところなのだろうが、こちらのスープは野菜などをどろどろに煮込んであるみたいで、とても濃厚で飲んでいると力がわいてくるような感じだ。
変わっていないといえばもう一つ、この小屋のおばさんもぜんぜん変わっていなかった。
この小屋ではトイレは建物の外にあり、トイレには鍵がかかっていて、小屋で何か注文しなければ鍵を貸してもらえない。
それでもおばさんの目を盗んで、トイレの鍵が人から人へと順番に回っていくのだが、おばさんはそれを警戒してちょっとでも鍵の返却が遅いと窓からまっかな顔を出して怒鳴り込んでくるのだ。
自分もトイレで並んでいると、なんとおばさんの子供が鍵を返せとやって来た。
自分は中でスープを飲んだと説明すると、納得して戻っていたが、子供まで使うとは・・・。
最後に鍵を返しに行ってフランス語で『ありがとう』とお礼を言うと、にっこり笑って挨拶してくれた。
悪い人ではないのかもしれない。
撮影:Finepix S100FS
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